木村 耕一(編著)
今こそ求められる「思いやり」
思いやりとは、相手の立場に立つ気遣いであり、和する心です。相手を思いやる心は、私たちが昔から大切にしてきたもの、そして今こそ、真に求められているものです。そんな「思いやりの心」を、本書では、古今東西のエピソードや、『徒然草』、体験談で見つめ直します。
人は皆、ひとりでは生きてゆけない
歴史に名をはせた人たちの生き様には、「思いやり」が、確かに息づいています。優しい心遣い、助け合いの精神、謙虚な態度……。どんな苦境や困難にあっても、時には命を懸けて、自分よりも相手の幸せのために行動した、人生の先輩たちのエピソードが、胸を打ち、熱い涙を誘います。また、公募で寄せられた24編の体験談は、日常のちょっとした配慮や気遣いが、どれほど人の心を和ませるかを教え、さわやかな読後感を与えてくれます。人は皆、ひとりでは生きてゆけません。本書に込められたメッセージを、1人1人が心にかけて実践してゆけば、幸せな、温かい人間関係が生まれるでしょう。